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日本初の公園墓地「春秋苑」の取り組み

春秋苑 遠景

日本初の公園墓地「春秋苑」の取り組み

1958(昭和33)年に誕生した日本初の公園墓地「春秋苑」。運営母体は浄土真宗本願寺派の信行寺ですが、日本初の宗教不問の公園墓地です。20万平方メートルの敷地には1万4,000区画を超える墓所があり、島田正吾氏、横溝正史氏、深作欣二氏など、幅広い分野で活躍した著名人をはじめ、多くの菩提が眠っています。
春秋苑の特徴は、大型霊園ならではの充実した施設やサービスがあること。また、利用者だけでなく、その地域に住む方々にも広く親しまれているさまざまなイベントや文化活動を行っていることです。
頻繁にお参りに訪れる方、来苑が困難な方、地域に住んでいる方、それぞれの立場に寄り添った、春秋苑の温もりあるサービス内容を詳しくご紹介します。


▶ お参りする方にうれしい春秋苑の施設やサービス
▶ 法要施設と会食施設が苑内に複数あり、法事や会食がスムーズに行える
▶ 諸事情で頻繁にお参りできない方でも安心
▶ 地域の方々の訪問を促す各種イベント
▶ 春秋苑の人の心に寄り添う取り組み
▶ 春秋苑は手厚い供養と充実したサービス、地域との一体感が魅力

お参りする方にうれしい春秋苑の施設やサービス

由緒ある寺院を本院とする春秋苑の利用者は、葬儀や法要の在り方、お墓の在り方が変化した今もなお、昔ながらの供養の形を重んじ、お墓参りという習慣を大切にしている方がほとんどです。
春秋苑では、お盆や春と秋のお彼岸はもちろん、月命日など、折々に訪れる方がいつでも気持ち良くお参りできるための、さまざまな設備やサービスが充実しています。まずは、どのような施設やサービスがあるのかを見ていきましょう。

 

法要施設と会食施設が苑内に複数あり、法事や会食がスムーズに行える

春秋苑には、法要施設と会食施設が複数あり、亡くなった方の冥福を祈って行われる法事を苑内で完結させることができます。移動の負担が少ないので、体の不自由な方や高齢者、小さなお子さんも無理なく利用することができます。

<法要施設>


春秋苑には「礼拝堂」「白蓮華堂」「青蓮堂」と3つの法要施設があり、人数に応じて選択することができます。苑内はバリアフリー設計で、移動のしやすさを配慮した造りになっています。
・管理事務所に隣接する「礼拝堂」と「白蓮華堂」
「礼拝堂」は最大70名、「白蓮華堂(びゃくれんげどう)」は最大350名収容できる大きなホールと、控室、食事室を備えています。こちらは春秋苑に墓地を持たない方でも利用することができます。
・屋内御廟に隣接する「青蓮堂」
「青蓮堂(しょうれんどう)」は、参拝ホール、特別参拝室、法要室、和洋それぞれの会食室が一体となっている施設です。2階と3階に1室ずつある法要室は、50名の収容が可能です。屋内御廟(納骨堂)は、天候を気にすることなくお参りをすることができます。

<食事施設>


法事後に、故人を偲び思い出を語らう会食の場が2ヵ所用意されています。法事の後に同じ場所で会席を設ける場合、天ぷらやお刺身などの会席料理を中心としたお弁当やお寿司などの仕出しを頼むのが一般的で、実際に箸を取るときには冷めてしまっていることが少なくありません。しかし春秋苑では、苑内の厨房で料理人が作っていますので、温かいお料理をいただくことができます。
・本格的な会席料理を提供する「蓮華庵」
旬の食材を活かした、本格的な会席料理を提供する「蓮華庵」。礼拝堂、白蓮華堂、青蓮堂での法事の際に、松花堂弁当から会席のコースまで、規模や様式に応じた料理を提供しています。
・会食から甘味まで幅広く利用できる「そば処 春秋庵」
「そば処 春秋庵」は、管理事務所棟の1階にある自然派料理と甘味喫茶の店です。法事の際の会食に適した「そば御膳コース」「しゃぶしゃぶコース」といったコース料理から、天丼、親子丼、天ぷら御膳などの一品料理まで、幅広いメニューがそろっています。また、ぜんざい、くずきり、みつ豆、アイスクリームなど、和洋の甘味にも定評があり、地域の方はカフェ感覚で気軽に利用しています。

大型駐車場完備で混み合う時期も安心

お墓参りをする方が多いお盆、春と夏のお彼岸、年末は、霊園がとても混み合う時期です。車でお墓参りに行く方の場合、駐車場の入場規制が行われたり、少し離れた臨時駐車場を案内されたりと、施設によっては不便を感じることもあります。その点、苑内に大型駐車場を完備している春秋苑なら、どの時期でもスムーズに車で来苑することができます。

苑内に管理事務所があり、セキュリティも万全

春秋苑の正門を入ってすぐ、正面に見える管理事務所には管理人が常駐しています。広々とした公園墓地ながら人の目が行き届いており、一人でのお参りや女性同士でのお参りも安心です。大型霊園によくありがちな、お参りするお墓の場所がわからくなった時の問い合わせや、葬儀、法事、神事に関する相談や墓所の名義変更、引越しなどによる現住所の変更といった各種手続きなども、管理事務所で対応してくれます。

手ぶらでお参り可能

供花やお線香は、管理事務所などにある苑内の販売所で購入することができます。手ぶらでお参りできるので、「仕事で近くまで来たから」「ふと、おばあちゃんのことを思い出したから」と気軽にお墓に立ち寄っても、きちんとお参りをすることが可能です。

無料送迎バスあり


小田急小田原線「生田駅」と、苑内の管理事務所前を結ぶ無料送迎バスが毎日運行されています。また、土曜・日曜・祝日は増便しており、余裕を持って行き来できます。
この無料送迎バスは、毎年夏の「還燈会」や「盆踊り」のほか、「除夜会」「元旦会」などのイベントの際にも利用可能です。お墓の購入を考えている方は、このようなイベントに合わせて訪れてみるのもおすすめです。

 

諸事情で頻繁にお参りできない方でも安心

少子高齢化や核家族化の影響で、「遠方に住んでいて、ふるさとには身内がいないためお墓の手入れが行き届かない」「子供がいないので、自分たちの後はお墓を守ってくれる人がいない」「高齢になり、なかなかお墓参りやお墓掃除ができない」といった悩みを抱える方が増えています。
春秋苑では、後継者不足で無縁墓になるリスクを抱えた利用者、遠方であったり多忙であったりして思うようにお墓参りができなくても供養をおろそかにしたくないという方のために、持ち主の気持ちに添ったさまざまなサービスを展開しています。

代理参拝・代理墓参

春秋苑では、お盆やお彼岸はもちろん、希望があれば月命日にも朝と夕の2回、苑内にある信行寺の僧侶が永代読経をしています。このほか、参拝したい日を指定して、僧侶に墓前で読経し、代わりに参拝してもらう代理参拝も可能。健康上の理由やお仕事の都合などで直接お墓参りができない場合には、職員が代理でお参りしてくれ、その様子を写真撮影し、送ってくれます。

草取り代行

お墓にお参りし手を合わせるだけでなく、墓石や墓石の周りをきれいに保つことも、故人のためにできる供養のひとつです。とはいえ、「住んでいる地域、年齢や健康上の理由などから頻繁に来苑して草取りができない」「お参りできる機会が限られているため、草取りに時間を取られることなく故人との対話に集中したい」という方も少なくありません。そういった方の代わりに、定期的に草取りをするサービスです。

植栽の手入れ

春秋苑では、広大な敷地にさまざまな木々や草花などが植えられています。豊かな自然に恵まれた苑内の手入れはもちろんのこと、各墓所の植栽についても造園の技術者が管理・手入れをします。

季節の花で墓所を彩る植え込みやプランターアレンジ

故人の命日や家族の記念日、思い出の日などに、色とりどりの花で墓所を飾るサービスが利用できます。

墓石のクリーニングやメンテナンス

墓石は、定期的に水洗いや拭き掃除をしていても、時間の経過とともに水垢や苔など、頑固な汚れがこびりついてしまうものです。春秋苑では、特殊な機械や薬剤を使用し、専門の技術でお墓の洗浄を定期的に行っています。花立てや線香立てなどの付属品交換、傷んだ箇所の手直しなども必要に応じて提案してくれるので、離れていても先祖代々のお墓を美しく保つことができます。

 

地域の方々の訪問を促す各種イベント

生田丘陵に広がる20万平方メートルの広大な苑内。管理棟からは東京スカイツリーや新宿副都心を、高台にある「天翔の丘」からは眼下に東京の町並みを一望することができます。場所によっては富士山や筑波山を望める区画もあり、天気の良い日ともなると、ふらりと訪れて景色を眺める地域の方の姿を見かけることも珍しくありません。
また、近所の保育園の散歩コースにもなっているので、時ににぎやかな子供たちの声が響き渡ることも。見事な桜が咲く春は絶好の花見ポイントとしても人気で、春秋苑が地域の一部として街に溶け込んでいることがわかります。

こうした、環境を活かした地域の方との交流のみならず、苑側が積極的に施設を開放したり、イベントを開催したりして、開かれた霊園としてよりいっそう多くの方に足を運んでもらえる工夫をしていることは、春秋苑の大きな特徴です。ここでは、その代表的なイベントと施設をご紹介しましょう。

夏の定番イベント「還燈会」


生田の夏の風物詩と銘打って毎年8月の終わりに開催される「還燈会」は、遠方から訪れる方も多い人気のイベントです。ご先祖や、故人を偲んで献灯を奉納する仏教行事としての大法要を中心に、さまざまな催しが行われます。

17時の開始時刻前、思いを込めて奉じられた数千個の献灯に一つひとつ火が灯り、苑内を埋め尽くしていきます。その様子は、まさに圧巻。優しく幻想的な光に故人を思いながら手を合わせる方、その美しさに感嘆の声を上げる方などさまざまです。
献灯の点灯とほぼ同時に、縁日・露店がスタート。たこ焼き、焼きそば、金魚すくいといった夏祭りには欠かせない露店が立ち並び、苑内は一際賑わいます。中には、お坊さんと話をしながら精進料理や体に優しいドリンクが楽しめるとメディアで話題の「寺カフェ代官山」のブースも。普段は東京・代官山のみで提供しているドリンクを味わいながら、お坊さんとフランクに語り合えるのは、春秋苑ならではのイベントではないでしょうか。
17時半頃からは、雅楽師たちが笛や笙(しょう)など、日本の伝統楽器を奏でる「雅楽の夕べ」、浄土真宗本願寺派の僧侶の「記念法話」と続きます。

また、「奉納行事」として毎年開催される、大物ゲストのライブも注目したい催し物のひとつです。
歌あり、トークありのステージで苑内の盛り上がりが最高潮に達した20時、雅楽の音とともに還燈会大法要が厳かにとり行われ、一連の催しはいよいよクライマックスへ。夜空を彩る大輪の花火を最後に、生田の夏の夜がゆっくりと幕を下ろします。

子供に人気の「盆踊り」

毎年8月上旬、金曜、土曜の2日間にわたって行われる「盆踊り」は、子供に大人気の催しです。会場は春秋苑の広々とした駐車場で、中央に据えられたやぐらを中心にたくさんの露店が軒を連ねます。

苑内は浴衣姿で訪れる人たちでとても華やかな雰囲気。地縁の希薄化が危惧される今、地域の方々の交流の場としても一役買っているようです。

年末年始のイベント「除夜会」と「元旦会」

「還燈会」が生田の夏の風物詩なら、大晦日の23時から翌2時までの「除夜会」と、元旦の9時から16時までの「元旦会」は生田の冬の風物詩といえます。実際、年越しから初詣までを春秋苑で過ごされる地域の方も少なくありません。両日ともに読経、甘酒振る舞い、御流盃の儀が催され、露店も並びます。
また、御守りや御札、数珠、過去帳、卒塔婆、遺品といった、個人ではなかなか処分しにくい古物を引き取ってくれる「古物お預かり」もあります。「ずっと手元にあって困っている」という物がある場合は、こちらに引き取りをお願いすることも可能です。
・除夜会
大晦日の23時30分から15分間、礼拝堂で除夜法要が実施されます。また、23時から翌1時に懇志1,000円を添えて申し込むと、正門を入ってすぐ左手の「天翔の丘」にある梵鐘「天翔の鐘」を撞くことができます。
・元旦会
元日は、11時から生花で鮮やかに彩られた白蓮華堂で元旦法要が開催されます。また、13時、15時の2回にわたって行われる紅白餅まきには、一年の始まりに福をつかもうと多くの人が集まります。この間は、新春箏の調べ、お茶会、親鸞(しんらん)聖人に献杯されたお酒の献酒限定販売、お年玉抽選会とイベントも目白押し。一日を通じて高揚した空気が苑内を包みます。

 

春秋苑の人の心に寄り添う取り組み

春秋苑の運営母体である信行寺では、利用者をはじめとする多くの人の心に寄り添うため、単なる霊園の運営にとどまらない価値やサービスの提供を考え、実施しています。ここでは、春秋苑の2つの取り組みについてご紹介します。

心静かに瞑想できる空間「想佛庵」の建設

2014年、信行寺は苑内に瞑想のための空間を増設しました。これは、「21世紀型の仏を感じる菴(いおり)」として建てられたもので、小さな四角い空間の中には、天井の丸い穴、床の丸い池、そして壁面の「南無阿弥陀仏」の文字があるだけです。
天気の良い日は天井の穴から太陽の光が射し込み、雨の日は雨水が床の水面に落ちる。その様子から、さまざまなつながりを感じ取ることで、法事やお墓参りとは違った心安らかな時を過ごせる場所になっています。

現代の駆け込み寺「寺カフェ代官山」を都内に開店

その昔、お寺は悩み事や困り事を抱えた方にとって、まさに「駆け込み寺」であり、人々は気軽にその門をくぐってきました。時が経つにつれ、お寺は観光や仏事で訪れても「悩みを聞いてくれる」場所と思う方はほとんどいないのではないでしょうか?

東京・代官山にある「寺カフェ代官山」は、「お寺に行きにくいと感じる方が多いなら、僧侶がお寺から外へ出ていこう」というコンセプトのもと、春秋苑の運営母体である信行寺が開店した、お坊さんが常駐するカフェです。食べやすくアレンジした精進料理や季節の食材を使った体にやさしい食事やスイーツなどを堪能しながら、お坊さんに話を聞いてもらうことができます。
また、カフェでは写経や腕輪念珠(数珠)づくりといった体験教室のほか、お坊さんとの交流ができる「坊主BAR」や「僧侶法話会」といったイベントが開催されています。
春秋苑の利用者だけでなく、広く人の心に寄り添いたいという気持ちを形にした取り組みといえます。

※寺カフェ代官山の営業日・営業時間、イベントの開催スケジュールは公式サイトにてご確認ください。
寺カフェ -teracafe- ココロとカラダのデトックス

 

春秋苑は手厚い供養と充実したサービス、地域との一体感が魅力

歴史ある老舗霊園ならではの信頼感や、豊かな自然と広大な敷地、都心からのアクセスの良さなど、ほかにはないさまざまな特徴で多くの方に選ばれてきた春秋苑。最大の魅力は、利用者と地域の方、それぞれの心に寄り添ったサービスを提供しようとする姿勢にあるのではないでしょうか。

お墓見学やお参りはもちろん、歴史ある霊園を散策しながら、仏教や寺院にふれる機会としての来苑もおすすめです。


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