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墓じまいの費用相場と自治体補助金ガイド【2026年最新版】

「墓じまい」を検討する際、最も大きな懸念事項となるのが「どれだけの費用がかかるのか」と「公的な支援はあるのか」というお金の問題です。
少子高齢化や都市部への人口集中により、地方にある先祖代々のお墓を管理し続けることが困難になるケースが増えていますが、現代において墓じまいは「後ろ向きな選択」ではなく、次世代に負担を残さないための「責任ある供養の再構築」として広く認識されています。本稿では、墓じまいに必要な費用の詳細な内訳から、自治体が実施している補助金制度の最新実態、そしてトラブルを避けるための具体的な手続きまで徹底解説します。
目次
▶ 1. 墓じまいの費用はいくらかかる?総額と内訳
▶ 2. 自治体の補助金・助成金制度
▶ 3. 墓じまいを成功させる「5つの手順」
▶ 4. 墓じまいで「損をしない」ためのアドバイス
▶ 5. まとめ:墓じまいは「ご先祖様を想うからこそ」の決断

1. 墓じまいの費用はいくらかかる?総額と内訳

墓じまいの費用と一口にいっても非常に幅があります。この差は主に「墓石の大きさ」と「新しい供養先(改葬先)の選択」によって決まります。墓じまい費用を構成するものには以下の要素があります。

① 墓石の解体・撤去費用
お墓を更地にして管理者に返すための工事費で、1平方メートルあたり10万円ぐらいからが相場です。お墓の大きさだけでなく、立地条件により大きく変動します。重機が入れない狭い場所や、山の上など手で運ばなければならない場合は割増料金(難所工事費)が発生します。

② 寺院へのお布施・離檀料
長年お世話になったお寺に対する感謝の印です。

◎閉眼供養(魂抜き): 3万〜10万円が一般的。
◎離檀料: 檀家をやめる際のお礼。相場は3万〜20万円程度ですが、法的義務はありません。これまでの感謝を伝えるための「お布施」の一部と捉えるのが円満な解決のコツです。

③ 行政手続き費用
自治体に提出する書類の発行手数料です。数百円から千円ぐらいなのでこれは対して費用に影響しません。
◎改葬許可証: 1通数百円程度。遺骨1柱につき1枚必要な自治体もあります。

④ 新しい供養先の費用
ここが最も金額を左右するポイントです。

◎一般墓石 (目安100万円〜300万円)別の場所に新たに墓石を建てて引っ越しする場合。
◎合葬墓または合祀墓 (目安10万〜30万円) 他の方と合同埋葬。最も安価で管理費不要。
◎樹木葬 (目安20万〜80万円)自然に還る形。個別の区画を持つタイプもある。
◎納骨堂 (目安30万〜150万円 )ロッカー型仏壇型。駅からアクセスが良い場合が多い。
◎海洋散骨 (目安5万〜50万円) 遺骨を粉末化して海へ。特定の場所を持たない究極の形。

2. 自治体の補助金・助成金制度

墓じまいに補助金が出る自治体は限られていますが2026年現在の主要な事例を紹介します。

① 東京都:都立霊園「施設変更制度」
現金給付ではありませんが、現在利用している一般墓地を返還し、都立の「合葬埋蔵施設」へ移動する場合、墓石の撤去費用が免除されたり、新たな使用料が無料になる非常に心強い制度です。
対象: 多磨霊園、小平霊園、八柱霊園など。

TOKYO霊園さんぽ(都立霊園施設変更制度)

② 千葉県市川市:霊園一般墓地返還促進事業
市川市では、市営霊園の一般墓地を返還する際、原状回復(墓石撤去)費用の助成を行っています。
助成内容: 墓石撤去費用の助成(上限額設定あり)や、合葬式墓地への特例許可。
※予算に達し次第終了となるため、事前の確認が必須です。

市川市公式Webサイト(霊園一般墓地返還促進事業)

③ 千葉県浦安市:墓所返還者等支援事業
浦安市墓地公園の利用者が墓所を返還し、合葬式墓地へ改葬する場合などに支援があります。
助成内容: 墓石撤去費用の助成(上限15万円)など。

浦安市公式サイト(墓所返還者等支援事業)

④ 群馬県太田市:八王子山公園墓地 墓石撤去費用助成金
公営墓地の無縁化対策として、返還にかかる工事費を助成しています。

太田市公式Webサイト(八王子山公園墓地)

⑤ 茨城県水戸市:水戸公園墓地 返還協力金
当分使用する見込みのない墓地の返還を促進しています。

水戸市公式Webサイト(水戸市公園墓地公園墓地)

⑥ 大阪府岸和田市:岸和田墓苑 墓所返還金
使用状況により一定比率の還付金が設定されています。

岸和田市公式Webサイト(岸和田墓苑)

⑦ 大阪府泉大津市:公園墓地還付金
使用状況により一定比率の還付金が設定されています。

泉大津市公式Webサイト(公園墓地)

3. 墓じまいを成功させる「5つの手順」

親族の合意形成(最重要): 「勝手にお墓を壊した」という親族間トラブルは後を絶ちません。後継者がいない現状を共有し、全員の納得を得ることが第一歩です。

新しい納骨先の決定: 行政手続き(改葬許可申請)には、移動先が決まっていることを証明する「受入証明書」が必要です。

菩提寺(管理者)への相談: 「離檀」は丁寧に行いましょう。「遠方で通えなくなった」「自分の代で整理したい」と率直かつ感謝を込めて伝えます。

行政手続き(改葬許可証の取得): 現在のお墓がある市区町村の役所で手続きを行います。

撤去工事と閉眼供養: 石材店に工事を依頼し、当日までに「魂抜き」の法要を行います。

4. 墓じまいで「損をしない」ためのアドバイス

費用を安く抑えるためには、以下のポイントを意識してください。

◎「合祀墓」を賢く利用: 個別の石塔を建てない合葬式墓地は、将来の管理費が0円になるため、トータルコストが劇的に下がります。

◎補助金の申請タイミング: 多くの自治体では「工事の前」または「返還届の提出時」に申請が必要です。終わった後では受け取れないケースが多いため注意してください。

5. まとめ:墓じまいは「ご先祖様を想うからこそ」の決断

墓じまいは、決して「お墓を捨てる」ことではありません。将来、管理する人がいなくなり、お墓が荒れ果てて「無縁墓」になることを防ぐための、現代における最も誠実な供養の形です。自治体の補助金の有無を確認するなど金銭的な負担を減らしつつ、親族や寺院と対話を重ねることで、心穏やかにご先祖様を新しい場所へお迎えしましょう。

ご注意: 補助金情報受付が終了している場合があるため、必ず各自治体の窓口で最新情報を確認してください。

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