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お彼岸は自身の修行でもある

『お彼岸』は春と秋の年に2回

お彼岸は「春分の日」と「秋分の日」の祝日を中日として、その前後の3日間を合わせて一週間を「彼岸」と言います。今年の春彼岸は、3月17日が入り、明けは23日となります。この期間中に行われる法要を「彼岸会」といい、日本特有の仏教行事です。平安時代の朝廷ではすでに行われていたようで、江戸時代には庶民にも広がっていくようになりました。

お彼岸は自身の修行でもある

「彼岸」は、川を挟んだ向こう岸の意味で「彼(か)の岸」と、こちら側の岸「此(こ)の岸」ということ。「此岸」(しがん)の対比の言葉なのですね。「此岸」つまりこちらの岸は私たちが住む世界で、「彼岸」つまり向こう岸は、遠く手の届かない仏の住む世界のこと。亡くなって「彼岸」に到達できずに迷っている…霊が無事に「彼岸」に辿り着けるように「お墓参り」をしてご供養をする…という仏教の年中行事。この日はお墓参りする事が習わしと言われています。それは期せずして自身の修行にもなるそうです。意味を理解すると「お彼岸」の行事をもっと大切にしたいと感じます。新しい生活様式がはじまって1年以上が経ちました。旅行や外出が制限される中ですが『お墓参り』は「三密」ではありませんし、不要不急の用事とは言えないのではないでしょうか?(各霊園、お寺の新型コロナウィルス対策を予め調べた上でお出かけください)

五来重(1980)『わかりやすいお墓と仏事』石文社.

お供え物は言わずとしれた…

お彼岸のお供え物といえば、お餅(もち米)をあんこ(小豆)で包んだ「ぼたもち」、「おはぎ」です。基本的にはどちらも同じですが、『春彼岸』と『秋彼岸』で呼び方が変わります。春は開花の時期から「牡丹」、秋は「萩」とそれぞれに呼び方が異なります。昔は誰もが口にできなかった貴重な砂糖で作った「おはぎ」をお供えすることはご先祖様への感謝の意を表します。小豆の赤には「魔除け」の効果があるとされています。現代では小豆はポリフェノールが多く含まれ「アンチエイジング」にも期待できるスーパーフードとしても注目されています。和菓子屋さんで求めるのももちろんですが、ご自宅で手づくりするという方も多いのでは?小豆をゆっくりと茹でると、家中が優しい甘い香りに包まれ気持ちもほっと落ち着きますね。それぞれの家の味を引き継ぐというのも大切な行事の一つと言えそう。お供えした後は、揃って故人の話をしながら「ぼたもち」をいただくのも大切な時間です。

お墓参りへは?

みなさんはお墓参りへ何を持って行きますか?

  1. 1.お参りするために:数珠、仏花、線香、線香に火をつけるライターなど
  2. 2.掃除するために:スポンジ、お墓を拭く布、ほうきや草刈りの道具など

お寺や霊園のそれぞれに“きまり”や常備してある道具も異なるために、それぞれで調べる必要がありそうですね。先日、墓石をコーティングする会社が主催する説明会に出席しましたら「お墓をお水を掛けて汚れを落としたら、ご先祖様の体だと思って仕上げに布で拭きあげてください」とのことでした。水分を残したままにしますとそこに埃や汚れが付着してしまうのだそうです。それに…体は濡れたままで放っておかないですものね。それならば自宅から「キレイな布を用意して行きたい」と思います。お墓は“石”でできているからメンテナンスはあまり必要ない!と考える方も少なくないかもしれません。ですが、風雨にさらされて結構過酷な状況にある、と言っても過言ではないかもしれません。直射日光も直に当たりますし、主要道路に近ければ、自動車などからの排気ガスが油汚れとなる、海が近ければ潮の被害も受ける、後ろに山があれば、枯葉などがかかる場合もある、思わぬ場所に苔も生える…そして経年劣化も…。ご自身でお掃除しても取れない汚れや、気になる汚れは、「お墓クリーニング」のプロに相談してみるのがオススメです。「お墓の建て替えをしてキレイにしたかったが、予算の関係で…」とお悩みの方が、「洗浄とコーティング」で見違えるほどの仕上がりになります。(説明会の資料の写真では新しいお墓のようにキレイになっていました)建て替えるだけが選択肢ではありませんね。
「お墓についた汚れがどうしても取れない」(タワシでこすると傷がついてしまう場合があるのでオススメしません)や「お墓を建立した当時のようにツヤを取り戻せないかなか?」、「お墓の文字が見えにくくなった」などちょっと気になることは、まずは建墓を依頼した「石材店」に相談してみましょう。豊富な経験から、最善の「お墓のクリーニング」を提案してくれるでしょう。


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