top

menu

お墓選びの新たな視点「3密回避」を解説

「新しい生活様式」を踏まえたお墓選びの視点。「3密回避」について解説します。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、「3つの密」を回避してソーシャルディスタンスを確保する「新しい生活様式」が求められるようになりました。ウイルスとの共存が前提となるこれからの時代は、お墓を購入する際にも「3密回避」が重視されるようになるでしょう。

また、今後30年以内に起こる可能性が高いといわれている巨大地震のリスクを考えると、耐震性もお墓選びの重要なポイントです。

今回は、3密回避にフォーカスした新しいお墓選びの視点を紹介するとともに、長く安心してお参りするために欠かせないお墓の耐震性についても解説します。

目次
▶ 3密回避はこれからのお墓選びに欠かせない視点
▶ 3密回避ができる霊園施設とは?
▶ 納骨堂は3密回避が難しい施設
▶ 地震大国日本だからこそ必要なお墓選びの視点
▶ 3密にならず、地震にも強い霊園施設の特徴
▶ 芝生墓地と樹木葬の3密回避と耐震性に関する共通点
▶ 新しい基準で選ぶおすすめの霊園
▶  古都鎌倉にある自然豊かな墓地「鎌倉湖墓苑」
▶  自然を身近に感じられるエリアに立地する公園墓地「横浜あおぞら霊園」
▶  雄大な景観を望める大型霊園「茅ヶ崎霊園」
▶  環境と利便性に恵まれたゆとりある空間「湘南ふじみ霊園」
▶  横浜ドリームランドの跡地に造られた公園一体型霊園「横浜市営メモリアルグリーン」
▶  市街地の中心にありながらも緑豊かな環境「横浜たちばな霊園」
▶  日野公園墓地の敷地内に誕生した納骨施設「横浜市日野こもれび納骨堂」
▶  四季折々の花木に彩られたガーデニング霊園「鎌倉ふれあいの碑」

3密回避はこれからのお墓選びに欠かせない視点

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、「新しい生活様式」の徹底が求められるようになりました。
新しい生活様式とは、こまめな手洗いやマスクの着用を前提として、密閉・密集・密接の「3つの密」、いわゆる3密を避け、ソーシャルディスタンスを維持して人と人との接触をできる限り減らすという暮らし方です。職場、スーパー、学校をはじめ、今後はあらゆる場面で「3密回避」が重視されるようになるでしょう。

この考え方は、お墓選びにおいても例外ではありません。
これまでのお墓選びで重視されてきたのは、アクセス、周辺環境、霊園の維持・管理状況でしたが、今後は、この新たな時代のニーズに合わせ、3密回避という視点も加える必要があります。

3密回避ができる霊園施設とは?

まず、3密にならずにお参りできる霊園施設とは、どのようなものなのかを考えてみましょう。

3密とは、「密閉」「密集」「密接」の3つの密を表す言葉で、換気の悪い空間に人が集まり、お互いが手の届くほどの距離に存在する状態のことをいいます。スーパーのタイムセールや人気店の行列、お昼時のフードコートなど、人が集まり混雑する状況を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
対して、3密になりにくいのは、風通しの良い公園や運動場といった開かれた空間で、無理なく人との距離が保てる状況と考えることができます。

これらを霊園施設にあてはめると、3密を避けることができる施設の特徴としては次の2つが挙げられます。

お墓が屋外にあること

最近は、屋内型の霊園施設も増えてきましたが、お参りの際の3密回避という視点から考えると、お墓は屋外にあるのが望ましいといえます。お寺の敷地の一角にある寺院墓地をはじめ、民営墓地、公営墓地など、昔ながらの屋外にある墓地、「外墓地(そとぼち)」が理想的です。

大型霊園であること

霊園は、都市部に多い「小規模霊園」と、郊外に多い「大型霊園」の2つに大きく分けられます。

小規模霊園は、電車やバスなど、公共交通機関が発達している都市部にあるのが特徴です。駅やバス停から徒歩でアクセスできるところがほとんどで、年配者や車を持たない方でも気軽にお参りできるのがメリットです。
しかし、限られた土地にたくさんのお墓が建てられていることが多いため、隣接するお墓との間隔が狭い施設もあり、混雑する時期などのお参りでは、3密の状況となることが懸念されます。

一方、大型霊園のほとんどは、広い敷地が確保しやすい郊外にあります。土地にゆとりがあるため、ひとつひとつの墓域に十分なスペースがあり、3密を回避したお墓参りが可能です。駐車場や管理棟といった付随する施設も、都心部の小規模霊園に比べて広く設計されている傾向があります。
車でなければアクセスしにくい立地も、人との接触が抑えられる3密回避の安心材料となるかもしれません。

納骨堂は3密回避が難しい施設

従来型の外墓地に比べて、3密を回避しにくいのが屋内にある納骨堂です。
納骨堂は、骨壷に入れたご遺骨を建物の中の収蔵スペースに安置する屋内型の霊園施設です。元々はお墓を建立するまで一時的にお骨を預かる施設でしたが、都市部の墓地用地不足などを背景として、今ではお墓の代わりとして利用されるようになりました。

納骨堂は「お墓の継承者に不安がある方に適している」、「市街地かつ駅近にあることが多く、お参りがしやすい」といったメリットから、需要が高まっていました。片面、納骨堂は密閉された空間でお参りする施設も多く、新しい生活様式には向かない場合もありそうです。納骨堂を選択しようと考えている方は、こういった状況を踏まえて検討したほうがいいでしょう。

地震大国日本だからこそ必要なお墓選びの視点

ご存じのとおり、日本は地震大国といわれています。国の地震調査研究推進本部が作成している「全国地震動予測地図2018年版」によると、巨大地震が起こる可能性が高いとされているのは千島海溝や南海トラフ沿いの太平洋側、首都直下地震が想定されている関東などです。
同地図では、この地域が今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率は非常に高いとしています。

実際、震度6を超えた東日本大震災や熊本地震、北海道胆振(いぶり)東部地震などでは、お墓にも大きな被害が及びました。地盤の崩れや津波で壊滅状態になった寺院墓地や霊園があったほか、墓石の倒壊や損壊、納骨スペースの損壊、ひびなどが至る所で見られ、修復にはかなりの時間を要しています。
大切な方のご遺骨を守るため、お墓を購入する際は耐震性にも気を配ることが大切です。

地震に強いお墓とは?

地震に強いお墓とは、どのようなものをいうのでしょうか。
基本的には、耐震加工されている一般墓であれば、和型・洋型ともに倒壊・損壊しにくくなるよう補強します。新たにお墓を建てる場合、耐震施工は従来のように石をひとつひとつ重ねるのではなく、ひとつの大きな石から中台、上台、竿石を造る「耐震一体墓工法」が多く採用されています。
すでに建っているお墓を補強する場合は、石と石との連結部分の内側にステンレス製のL字金具や十字金具を取り付けて固定する、または接着剤やゲル剤などを使って墓石と墓石を張り合わせる手法などがとられます。
耐震器具(十字金具)を使用した補強例
耐震器具(十字金具)を使用した補強例

接着剤を使用した補強例
接着剤を使用した補強例

また、芝生墓地、永代供養墓などで使用されるプレートタイプのお墓は、倒壊のリスクが少ないので耐震性のあるお墓といって良いでしょう。

3密にならず、地震にも強い霊園施設の特徴

これからのお墓選びに欠かせない3密回避と耐震性を兼ね備えたお墓としておすすめなのは、芝生墓地と樹木葬です。まずは、それぞれの特徴をご紹介しましょう。

芝生墓地
芝生墓地は、平らな敷地に敷き詰められた芝生の上に、プレート型や洋型墓石、デザイン墓石などが並ぶ墓地で、欧米などでよく見られるスタイルです。地下にカロート(納骨棺)を作り遺骨を埋蔵するタイプもあれば、地上にカロートを設置するタイプもありますが、いずれも従来の墓地に比べて高さが抑えられていて、全体的に風通しの良い空間になっています。

・樹木葬
樹木葬は、墓石の代わりにシンボルツリーを植え、その根元に遺骨を埋葬するお墓のことです。元々は自然の里山を守る意味も込めて植樹し、その根元に遺骨を植える「里山タイプ」が始まりでしたが、最近では公園型墓地や霊園などの一角にシンボルツリーを植えた「公園タイプ」や、墓地や霊園に樹木葬エリアを設けて花壇のように整備した「ガーデニングタイプ」が多く見られるようになりました。
公園タイプ、ガーデニングタイプのいずれも、シンボルツリーの近くに比較的小ぶりの墓石を建てるか、プレート墓を置くのが一般的です。

芝生墓地と樹木葬の3密回避と耐震性に関する共通点

芝生墓地と樹木葬に共通する特徴は、次の2点です。

・墓域が広く、風通しが良い空間となっており、密集・密閉・密接を回避できる
・一般の墓地に比べて墓石の高さが低く、墓石倒壊のリスクを抑えることができる

また、芝生墓地と樹木葬がある霊園施設のほとんどは郊外にあるため、駐車場を完備しています。
公共交通機関の混雑が気になる方にとって、車でお墓参りにいける環境が整っていることは、3密回避に関してさらなる安心材料となるでしょう。

新しい基準で選ぶおすすめの霊園

最後に、3密回避と耐震面という、新しいお墓選びの基準においても安心できる、おすすめの霊園をご紹介します。

古都鎌倉にある自然豊かな墓地「鎌倉湖墓苑」

鎌倉湖墓苑
「自然豊かな公園墓地」をコンセプトに開発された、散在ガ池森林公園に隣接する鎌倉湖墓苑。古くから地域の人に親しまれてきた散在ガ池は、鎌倉湖とも呼ばれていることからこの施設名がつけられました。
池周辺を囲む2.4kmの散策路の脇には、四季折々の自然が広がり、鴨などの野鳥の姿も頻繁に見られます。この雄大な自然を借景とし、多くの植栽を配した本施設の魅力は、都心部の霊園にはない広々とした造り。加えて外墓地であることから、混み合う時期も3密を気にすることなくお参りできます。

住所:神奈川県鎌倉市今泉3-943-1
アクセス:JR・湘南モノレール江の島線「大船駅」より車で約10分、江ノ電バス「今泉不動停留所」より徒歩約1分
⇨鎌倉湖墓苑を詳しく見てみましょう。

自然を身近に感じられるエリアに立地する公園墓地「横浜あおぞら霊園」

横浜あおぞら霊園
横浜あおぞら霊園は、上星川あおぞら公園をはじめ、近隣にさまざまな公園があり、自然を身近に感じられる霊園です。最大の特徴は、ゆとりを持たせた墓域に多彩な墓地のタイプをそろえていること。
周囲とのお墓の境目に石貼りのスペースを設けた「一般ゆとり墓地」、洋型墓石のみ建立できる専用区画「緑ゆとり墓地」、洋風の砂利を敷き詰めた区画「Grave緑ゆとり墓地」のほか、樹木葬型永代供養墓「青空の里」は、3密回避と耐震の視点からもおすすめです。

住所:神奈川県横浜市保土ケ谷区上星川2-46-1
アクセス:相鉄本線「上星川駅」「西谷駅」より車で約8分、相鉄新横浜線「羽沢横浜国大駅」より徒歩約14分
⇨横浜あおぞら霊園を詳しく見てみましょう。

雄大な景観を望める大型霊園「湘南公園墓地 茅ヶ崎霊園」

湘南公園墓地 茅ヶ崎霊園
富士山や丹沢山系を望む、抜群のロケーションが人気の茅ヶ崎霊園。敷地が広大なので歩道も広く、車で墓域の近くまで行けるため、アクセス経路における人との接触を最低限に抑えることができます。墓地のタイプも豊富で、とりわけ「芝生墓地」「ゆとり墓地」「ガーデニング墓地」は、3密回避に適したタイプといえるでしょう。休憩所やロビーといった付属施設も広々とした空間が実現されています。

住所:神奈川県茅ヶ崎市下寺尾542
アクセス:新湘南バイパス「茅ヶ崎中央IC」より車で約5分、JR相模線「香川駅」より徒歩約12分、神奈川中央交通・茅ヶ崎市コミュニティバス「西方停留所」「北陵高校入口停留所」より徒歩約2分
⇨湘南公園墓地 茅ヶ崎霊園を詳しく見てみましょう。

環境と利便性に恵まれたゆとりある空間「湘南ふじみ霊園」

湘南ふじみ霊園
湘南ふじみ霊園は、晴れた日には富士山が望める抜群の景観と、市内はもちろん、横浜・平塚・川崎方面からもアクセスしやすい国道沿いの立地の良さが特徴の大型公園墓地です。お墓のバリエーションが豊富で、「ゆとり墓地」「芝生墓地」「テラス墓地」「プレミアム墓地」から選べるのも人気の理由。お墓とお墓のあいだに十分な間隔があり、ソーシャルディスタンスを維持したお参りが可能です。

住所:神奈川県藤沢市西富610-3
アクセス:JR東海道線・小田急江ノ島線・江ノ島電鉄「藤沢駅」より車で約10分、神奈川中央交通「遊行寺坂上停留所」より徒歩約4分
⇨湘南ふじみ霊園を詳しく見てみましょう。

横浜ドリームランドの跡地に造られた公園一体型霊園「横浜市営メモリアルグリーン」

横浜市営メモリアルグリーン
横浜市営メモリアルグリーンは、横浜薬大スタジアム、芝生広場、遊戯広場、多目的広場などを備えた俣野公園と一体化した、自然あふれる広大な公営霊園です。お墓のタイプは、「慰霊碑型合葬式納骨施設」「樹木型合葬式納骨施設」のほか、全体に敷き詰められた芝生の上に四角いプレート墓が並ぶ外国の墓地のような「芝生型納骨施設」の3つ。いずれも開放感のある空間でお参りできるため、3密の状況に陥る心配がありません。

住所:神奈川県横浜市戸塚区俣野町1367-1
アクセス:小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・横浜市営地下鉄ブルーライン「湘南台駅」より車で約10分、神奈川中央交通「俣野公園・横浜薬大前停留所」より徒歩約3分
⇨横浜市営メモリアルグリーンを詳しく見てみましょう。

市街地の中心にありながらも緑豊かな環境「横浜たちばな霊園」

横浜たちばな霊園
最寄り駅から徒歩でのアクセスが可能な横浜たちばな霊園。市街地の中にありながらも豊かな自然が残る美しい本施設は、昔ながらの外墓地で、3密を回避しながらお参りするのに適した施設です。宗旨宗派不問でどなたでもお墓を購入できますが、仏事は霊園を運営している蓮法寺(日蓮宗)が行います。墓石は、和型墓石から洋型墓石、デザイン墓石とさまざまなものから選択可能です。お墓の継承者に不安がある方に適した永代供養墓もあります。

住所:神奈川県横浜市神奈川区松見町2-578
アクセス:国道1号線「浦島丘交差点」より車で約5分、JR横浜線「大口駅」・東急東横線「妙蓮寺駅」より徒歩約12分
⇨横浜たちばな霊園を詳しく見てみましょう。

日野公園墓地の敷地内に誕生した納骨施設「横浜市日野こもれび納骨堂」

横浜市日野こもれび納骨堂
2018年、日野公園墓地内に誕生した横浜市日野こもれび納骨堂には、2つの納骨施設があります。ひとつは、参拝カードで骨壷を収めた厨子を呼び出し、参拝ブースで個別にお参りする「自動搬送式納骨堂」、もうひとつは、シンボルツリーの下にある合葬式納骨施設に粉状にして袋に入れたご遺骨を収蔵し、共同献花台から参拝する「樹木葬型の合葬式納骨施設」です。
このうち、3密回避に適しているのは後者の樹木葬型。献花台を備えた参拝スペースは屋外にあるので、室内で人と接することはありません。納骨施設は地下埋葬型なので、耐震性からも安心の施設といえます。

住所:神奈川県横浜市港南区日野中央1-13-2
アクセス:横浜市営バス「洋光台北口停留所」より徒歩約2分、JR根岸線「洋光台駅」より徒歩約13分
⇨横浜市日野こもれび納骨堂を詳しく見てみましょう。

四季折々の花木に彩られたガーデニング霊園「鎌倉ふれあいの碑」

鎌倉ふれあいの碑
鎌倉ふれあいの碑は、古都鎌倉にふさわしい落ち着いた雰囲気のガーデニング霊園です。色とりどりの花と緑の木々があふれる本施設は「自然の中で眠りたい」「好きだった花でお墓を飾ってほしい」という方にぴったりです。
お墓のタイプも、昔ながらの「代々墓」をはじめ、「永代供養墓」「集合墓」、市内初となる「樹木葬」と、バリエーション豊か。永代供養墓の墓石は、全体的に高さを抑えたプレート型で、耐震性の視点からも安心です。施設内の歩道も広いので、新鮮な空気を味わいながら、3密を気にせずお参りできます。

住所:神奈川県鎌倉市浄明寺2-3-14
アクセス:JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」より車で約5分、湘南京急バス「杉本観音停留所」より徒歩約5分
⇨鎌倉ふれあいの碑を詳しく見てみましょう。

※掲載墓所は完売している場合がございます。あらかじめご了承ください。


お問い合わせ
お墓探しQ&A 石長LINEアカウントのご案内
全国の永代供養・納骨堂・樹木葬アクセスランキング