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加齢とともに負担となる「衣替え」をできる限り楽したい!

2020年もあと2ヶ月足らずとなりました。「衣替え」は「もうとっくに済ませた」という方がほとんどでしょう。一般的に「衣替え」は、年に2回6月と10月に行う…とされています。季節に合わせて衣服を変えるだけでなく「収納する場所」も変更する家庭がほとんどのために家事の中でも「大イベント」(ちょっと負担だ)と感じる人も多いでしょう。加齢とともにこの“大仕事”を乗り越えるのはだんだん負担となってきます。できる限り「衣替え」をスムーズに行うには、何をポイントに進めればいいか?具体的に考察してみましょう。

管理コストが意外にかかる「衣服」
「衣替え」の前に見える化するべき_「総所有洋服数」

加齢とともに負担となる「衣替え」をできる限り楽したい!

洋服はどこにしまってありますか? タンス、クローゼット、ユニット収納、衣装ケースなど洋服を保管するスタイルは色々あります。私はカジュアルスタイルのおしゃれが好きで、多くの服を所有していました。決算期のバーゲンも大好きでしたし、気に入ったTシャツがあると色違いで…数枚買うものですから、増える一方。年に1度ほど、パンパンのクローゼットから数枚ちょこっと間引いて手放すだけでした(汗)。振り返ってみると、「私にとってちょうどいい・管理できる洋服の数量」を相当上回っていました。出かける際に「着たい!」と思ってもなかなか探し出せない、という悪循環の中で暮らしていたのです。ここまで服と自身の関係をこじらせた私ですが、今はお気に入りの洋服だけをクローゼットに収納しています。そこにはどんなメリットがあるのでしょう? 最後までコラムを読めばお分りいただけます。

多くの人が着ない洋服を長く所有する理由はなんでしょうか?

1.もったいない
2.いつか着る
3.痩せたら着る
4.高かったから捨てられない
5.傷んでない(破れている、色落ちした)
6.人からもらった洋服だから

など主な理由が挙げられます。

着ていない理由を言い訳にしていない?

歳を重ねると体型や、ライフスタイルの変化で、「自分が着ることができる服」と、「自分が着ることができると思っている服」には、ギャップが生じます。若い時は地味な服もかっこ良く着こなせたのに、顔映りが悪いことに気がついたりします。「着られる」と思って所有する服の中には「着てもしっくりこない服」が、ずっと多いということに気がついていない…。「あの○○(ブランド名)のカシミアのコートめちゃくちゃ高かったよね。何年も着ていないけど、いつか着れるかな」と同級生の会話での一幕…。

ポイントは、

チェック1:○○(ブランド名)
チェック2:カシミアのコート
チェック3:めちゃくちゃ高かった
チェック4:何年も着ていないけど
チェック5:いつか着れる?

…と5つも入っています。所有の理由が、「着ていない」いい訳となっているのです。もっと掘り下げて分析してみましょう。

(経済的ないい訳)

チェック1:○○(ブランド名)
チェック2:カシミアのコート
チェック3:高価だった

ブランド品は、ステイタスのシンボル。当時は憧れや自尊心を満足させることもありました。カシミアは、高級品の代名詞のような素材です。手放したら「あんなに出費してまでは…もう手に入れられない」かもしれないという「お金」にまつわる理由が根底にあることが多いたために、手放すことが困難になる場合があります。

(精神的ないい訳)

チェック4:何年も着ていないけど(大切にしている)
チェック5:いつか着れる?(希望的な気持ち)
加齢とともに負担となる「衣替え」をできる限り楽したい!

何年も着ていないのは?なぜなんだろう?と考えたことはありますか? 私も具体的に考えることはほとんどありませんでした。整理収納の業界では「2年着ていない洋服は手放してみましょう」と推奨しています。もちろん冠婚葬祭のスーツなどは別です。2年着ていない洋服は、ご自分の無意識化の中にも「似合ってない」とちゃんと判断してるためだとと捉えられます。着心地が良かったり、似合っていたら今も「着ている」はずなのです。朝出掛けようとして「あれ?なんか違う」と思い、結局は違う服でお出かけになったことはありませんか?「それ!」です。ちゃんと「サイズ感」「年相応」「着心地」など具体的な理由があるのです。ご自身のパフォーマンスを下げる洋服は、「着ない・着ていかない」と、みなさんしっかり判断しているのです。

思いがけない出費が…節約するより効果的

着ていない洋服にかかる費用は?

チェック1:クリーニング代
チェック2:メンテナンス
チェック3:場所代(不要な洋服に場所をとられている…無駄に家賃を払っているのと同じ)
チェック4:収納品
チェック5:精神的な負荷

「クリーニング」にかかる費用は、シーズンで数万円…というご家庭もあるのでは?我が家は2万円は超えてしまうこともありました。できるだけ自宅でサッパリと洗える洋服を選ぶようにしています。ダウンジャケットや制服などクリーニング店に出すしかなかった衣類も、最近は自宅で洗えるように製品化されています。本革のジャケット、コートはメンテナンスが大変です。ミンクオイルを塗ったり、カビないように湿気に気をつけたり、きちんと「メンテナンス」しないことには、ベストな状態が保てません。ご自宅は、家賃を払ったり、購入していたりと「住宅費」が掛かっているはずです。着ていない洋服類を、1箇所に集めたらかなりの量になります。それを備蓄するために「場所代(家賃)」を払っている…と考えてみると所有する意味を「考え直す必要」があります。さらに、収納ケースや収納品などを購入するのも経済的な負担です。すでに年に2度の「衣替え」が重労働に感じていたら、加齢とともにますます負担となってきます。自身の作業時間も時給に換算してみましょう。(神奈川県は最低賃金:1011円です)何時間も「衣替え」に費やしていては、侮れない金額となります。 ですから「着ていない服」は、「管理コスト」が掛かるために、長い目で見て早めに手放すことをおすすめします。コロナ禍で、経済が未曽有の低迷をたどる中、食費や、電気代、ガス代を節約する方も多いかもしれません。それも大切ですが、洋服の管理コストを抑える!ことは効果が出やすい「コストカット」ではないでしょうか。

余談ですが、私は、ある夏「あのワンピースがどうしても着たい」とタンスを探しましたが、見当たりませんでした。仕方なくそのシーズンは着ることを諦めました。その冬にクローゼットの中身を「全部出して」大規模な「取捨選択」をしたところ…そのワンピースが、タンスの奥の方から発掘されました。「自分のちょうどいい量」を把握していれば、「着たい時に着たい服が着れた」のに…あの時のがっかり感は避けられることでした。

着ていない洋服を手放したら…そのメリット

1.洋服選びがスムーズになって、朝の支度が早くなった
2.クローゼットが使いやすくなった
3.畳んだ洗濯物をしまいやすくなった(日々の家事が楽になる)
4.バーゲンに行かなくなった
5.衣替えの作業時間が大幅に減った
6.お気に入りの洋服しかないため、気持ちがスッキリ

「衣替え」時はチャンス! とにかく「全部」出して

大幅な洋服の「断捨離」は、実は重労働で家族にも手を貸してもらいました。数枚程度「洋服を間引く…」ような「小手先の断捨離」では、いつまでもうまくいきません。大規模な「断捨離」をして、ようやく望んでいたスッキリ感が得られます。3畳のウォークインクローゼットの中身を骨組み以外は、タンスの引き出しの中身も全て出して行いました。「着られる」ではなく、「着ている」服を選別する、不要と判断した洋服を処分する作業にもそれなりに時間と労力を要します。一度大規模に「断捨離」しておくと、あとは日々の家事も、そして年に2回の「衣替え」も楽になります。さらに洋服の買い方、選び方の“質”が向上します。加齢と共に洋服選びのポイントとして注目して欲しいのが「軽い」、「かさばらない」、「暖かい」、「面倒なメンテナンスが不要」の主に4点です。布地の品質は日々改良されています。信じられないほど軽くて暖かい最近の「アウター」を手にしたら、昔のずっしり重いコートは着なくなるのではないでしょうか?

まとめ

「衣替え」ごとに(最低でも春夏、秋冬物の入れ替えの2回)、「総所有洋服数」を把握し…「断捨離」を行います。早ければ1年後に「衣替え」が楽になってくるでしょう。経済的、精神的、日々の家事、「衣替え」の負担を軽減できる…多くの効果が期待できます。
ちょうど良い量のお気に入りの服は、あなたの大切な「時間」と「労力」を見えない力でサポートします。そしてますます「おしゃれが楽しくなる」ような“暮らし”は、人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか?